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プレコンセプションケア

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「プレコンセプションケア」とは?

コンセプションとは妊娠のことで、プレコンセプションケアとは、妊娠前からのご夫婦やカップルの健康管理のことです。
2006年に米国疾病管理予防センター(CDC)が提唱した概念です。
ご自身の体や生活と向き合い、正しい知識に基づいて生活習慣を見直し、妊娠や将来に向けた体づくりを目指すこと。それが「プレコンセプションケア」です。
決して難しいことではなく、元気に赤ちゃんを迎えられるよう、私達と一緒に体づくりをしていきましょう。

Photo:元気な女性イメージ

プレコンセプションケアの実際

元気に赤ちゃんを迎えるためには、適正体重であること、バランスのよい食事、運動習慣があることが大切です。また、喫煙や過度の飲酒は控えるべきです。食生活や生活習慣を変えることは容易ではありません。

当院では、プレコンセプションケアチェックシートを利用し、初診時とその後定期的に患者さまの状況に合わせて、アドバイスやサポートをしております。妊娠前に感染症検査(風疹・性感染症)やがん検診を受け、自分自身の状態を把握し、必要があればワクチン接種をしておきましょう。

当院でも、必要がある患者さまには、感染症検査・治療、がん検診を行っています。持病がある方は、主治医の先生に妊娠してよいか相談し、妊娠しても問題のない服薬内容に変更してもらいましょう。

内科的治療やフォローが必要な高血圧、糖尿病、糖尿病境界型の方は、当院系列の佐藤病院内科と連携して対応しております。妊娠してからも引き続きサポートいたしますのでご安心ください。

男性のプレコンセプションケア

肥満は精子所見に影響する上、早産や低出生体重児出産のリスクが優位に上昇するという報告があります。また、喫煙や過度の飲酒も男性不妊の原因となることが分かっています。

当院では、旦那さま(パートナーさま)にも、初診時とその後定期的にプレコンセプションケアチェックシートを利用し、ご本人の状況に合わせて妊娠に向けた体づくりをご提案しています。

栄養面のサポート体制

良質な卵の発育や整った着床環境を作るうえで重要な要素の一つが「栄養」と考えています。私たちの体は食べたもので作られていきます。適切な栄養を摂ることは、妊娠しやすい体をつくる上で基本となります。
また栄養は、妊娠してからの赤ちゃんの発育や母体の合併症の発症にも影響しますので、母子ともに健康に出産するためにも大切です。

当院では、初診受診された全ての患者さまに、管理栄養士から「栄養相談」を行っております。食事内容、栄養バランス、サプリメントのことなど、普段気になっていることを遠慮なくご相談ください。

個別栄養相談

ご希望の方には、管理栄養士による「個別栄養相談」を行っております。3日分の食事記録をご用意いただき、それをもとに患者さま一人ひとりの状態に合わせた食事内容や食生活のご提案をいたします。患者さまが無理なく持続できるご提案を心がけておりますので、気軽にご相談ください。

また、個別栄養相談時には「体組成測定」が受けられます。体重だけでなく、各部位の筋肉量や体脂肪率をもとに患者さまに合わせた食事や運動内容をご提案しております。

個別栄養相談をお勧めしている方

  • 適正体重でない方(BMI 18.5未満または25以上)
  • 高血糖状態の方(HbA1c≧5.6%)
  • 高血圧の方
  • プレコンセプションケアチェックシートで食事項目に問題を認める方
  • 血液検査で異常を認める方
    (低蛋白血症、亜鉛欠乏症・VitD欠乏症・鉄欠乏症)

※内科で糖尿病、糖尿病境界型、高血圧をフォロー中の患者さまは、内科での栄養指導をお勧めします。

予約方法

月曜~土曜 午前・午後 1回20分
完全予約制です。お電話または当院受付にてご予約ください。
受診日の診療待ち時間に合わせて実施します。